78. 特許戦力の配置とは何か?
特許戦争の舞台での上記の特許戦力を決める諸要因の分布である。
特許戦争の舞台とは、国とマーケットドメインで張られる仮想的な空間である。
この特許戦力をいかに配置するかは、特許戦争の目的や自社の技術開発の特性や国の魅力度やマーケットの魅力度や利用可能な資金・人材などに関係する。
マーケットの魅力度としては、マーケットが成長しつつあるのかどうかや、マーケットは客が強いのか供給者が強いのか、参入障壁は高いのかどうか、特許権の活用がしやすいのかどうかなどを考察しなければならない。
特許戦争の舞台には、戦略的な要衝の地が点在する。すなわち、多くのマーケットで決定的に重要な技術の特許権である。今はやりのマルチメディアでは、「画像圧縮技術」がこれに相当する。
通信やデータベースなどの多くの分野で重要な技術であり、この技術の権利を有する企業を中心に企業間の提携関係が構築されつつある。
| 国1 | 国2 | 国3 | 国4 |
マーケット1 | A | A | A | B |
マーケット2 | A | A | C | B |
マーケット3 | A | A | A | B |
マーケット4 | A | B | A | B |
A:A社が優勢な領域
B:B社が優勢な領域
C:C社が優勢な領域
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