40. ライセンシーのメリットの大きなプロトタイプ貸し出し&技術指導付き特許ライセンシング
特許権の侵害者を特定して交渉して、和解という形でライセンスを与えるという手法は、ライセンシー獲得の効率が
悪い。効率の良いやり方は、次のとおり。
潜在ライセンシーに、プロトタイプを有料で貸与して、潜在ライセンシーがプロトタイプをサブシステムとして用い
て、アプリケーションシステムを短期に開発して、そのアプリケーションシステムのマーケティングができるように
する。
これにより、潜在ライセンシーには、開発期間の短縮メリット、マーケティングチャンスの早期獲得メリットを与え
ることになる。さらに技術指導付きのライセンスを欲しいという者に、一定の条件で技術指導をするとともに、特許権
のライセンスを与えるという方法であれば、潜在ライセンシーがマーケティングをして得た事業目論見のもとで、採算
があうと考えた上でのライセンスの申し込みであるので、ライセンス契約が成約する可能性が高くなる。
大学の特許権のライセンスをする場合には、特に「プロトタイプ貸し出し&技術指導付き特許ライセンシング」が有効
である。企業を定年退職した元技術者に大学の研究室で勉強してもらい、プロトタイプを作成してもらった上で、その
プロトタイプの貸し出し処理、技術指導を担当してもらうようにすれば、大学から企業への技術移転が促進できるだけ
でなく雇用創出の効果、技術者魂の大学への移転の効果も期待できる。
【参考サイト】
McEwan Technologies
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