37. 特許情報の戦略的保管の方法
特許戦略の実行の観点からは、特許情報は単にファイルしたり、データベースに検索可能に記録するだけでなく、
次のような形態での多段階の保管方法を併用すべきです。
(1) 特許戦略上の重要度の高い自社特許の情報ほど、社内の多くの関係者から容易に目に触れるように露出する。
(2) 特許戦略上の重要度の高い自社特許の情報ほど、その特許の権利のポイントを早く正確に理解しやすくするために、
説明を多段階にする。(キャッチコピー,分かりやすい図+権利範囲のポイント,請求項という多段階)
(3) 特許戦略上の重要度の高い自社特許の情報ほど、多くの関連情報(権利期間、出願国、カバーする市場規模、
関連しそうな他社製品、展開可能性のあるビジネスの将来ビジョン、関連する自社製品、自社技術、関連する自社特許など)
を付ける。
特許情報の露出媒体として、次のようなものを特許情報の重要度に応じて使い分けます。
社内報、戦略会議を開催することの多い会議室の壁、社内の共通電子掲示板、社内から検索可能なデータベースです。
特許情報の重要度は、様々な要因から日々変化します。この変化に応じて、特許情報の保管場所や露出媒体を切り替えて
いかねばなりません。
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