301. 請求項から華厳世界へ
請求項は価値創造の新たな構造パターンを記述するものであり、生物におけるDNAと似ている。
請求項には特許番号と請求項番号の組合わせとしてのパターン符号が割り当てられる。
このパターン符号はこの世の現実の資源を組合わせて価値創造構造を形成するための具体的で膨大な知識(辞書、事典、CADデータ,当業者の技術水準を構成する情報群)とも結合している。
この結合を用いて、新たな構造パターンを現実化させるのは、その知識を理解して行動できる存在である人間とコンピュータである。
そのような行動は、大局的に見れば自己組織化を進展させていき至るところに価値があふれるすばらしい世界を築いていくという宇宙の自己組織化のプロセスの一部となっている。
物質も空間も、実はエネルギーの流れのパターンであるということ(量子真空の理論)は、相対性理論や量子論が解明した事である。
また、精神もこのようなパターンの1つである事(空の理論)は偉大な先駆者である仏陀などが深い思考の末に到達した結論でもある。
このパターンには、共鳴現象が伴なう。人間の精神は宇宙にかすかだが広大に広がったパターンを他の膨大なパターンに重畳させて刻む。
刻まれたパターンは類似のパターンを有する構造があると相互に共鳴を行ない同じ構造を持つように作用し合う。David Bohmが言ったように宇宙はホログラムパターンの重畳で出来ている。これが輪廻転生や以心伝心と言われる現象ももたらすと考える。
このような意味で、特許戦略は宇宙の自己組織化のプロセスの中の1つのレイヤーでの効果的な価値創造のための活動パターンを示したものである。
全ては価値のあふれる世界に向かう全体の永遠の活動の一部であり、華厳世界に向かうものである。
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