270.世界特許への動きなどの世界政府への動きと、人類の危機への動きの同時進行
世界は今、人類滅亡に向かう急速な動きと、世界政府や資本主義を超えた新たな価値観での人類の次の段階への飛躍へ向けた動きの、2つが同時進行している。
人類滅亡に向かう急速な動きとしては、人口爆発とBRICS諸国の台頭が加速している食料・エネルギー・希少金属などの資源の枯渇と資源獲得競争の動き、
それに伴う軍事力の急激な増強の動きがある。それらはテロや海賊との戦争という名目のもとで行なわれているものもあれば、低開発国への支援という名目の
もとで行なわれているものもある。また、環境汚染や農地減少や森林地帯の減少も急速である。
その一方で、世界政府へ向けた動きもある。
日米を中心にした特許審査ハイウェイが世界の主要国に広がり、パリ条約やWIPOが理想としていた世界特許の実現に向けた動きが加速している。
また、他国の国内のことであっても、人権侵害を行なった政府要人の訴追のための起訴を受付け裁判をして刑罰を行なうという動きがスペイン法廷などから始まった。
国際司法裁判所の強化がされることとあいまって、司法制度の面での世界政府への動きである。
また、政治と経済の面ではG20が世界政府の機能を持とうとしている。国連安保理が世界の平和にあまり役立たなかったという苦い経験と、核大国が世界を牛耳る
という国連安保理のシステムの根本的な矛盾が、G20を中心に解決されようとしている。
これらの全体を眺めていると、キーポイントは「日本が中国と米国を善導できるかどうか」であるように感じる。そして、それはインド発祥の仏教が伝わり社会に溶け込んだ
東の果ての国である日本が仏教精神を中国と米国に伝えられるかどうかということだと思う。
【参考サイト】
1. スペイン法廷、江沢民らに「ジェノサイド」を認定
2. 多国間特許審査ハイウェイ会合の結果について
3. 特許審査ハイウェイ
4. 国際司法裁判所
5. G20は世界政府になる
6. ローマクラブ
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