268.知財業界も時代の潮目となる事象の察知が必要
知財業界に住む我々も、時代を大きく変える事象を注視し、その事象に知財業界として何をすべきかを考えることも必要と思う。
社会の基盤であるエネルギー、食糧についての潮目となる事象には、次のようなものがあると考える。このような潮目事象で世界は大きく変わると思うが、
3年以内にエネルギーと食糧の分野でいくつかの潮目事象が発生するのは確実な状況となっている。潮目事象の中で唯一の明るい潮目事象がグリッド
パリティの到来である。
このグリッドパリティの到来で、他の潮目事象による人類社会への大きな悪影響を緩和できるように、日本国の技術開発が必要だし、知財業界は世界で
知的財産権を確保して、日本国の生きる道を作る必要がある。
1.エネルギー分野
●潮目事象1:ピークオイルを迎える事
ピーク・オイルとは、石油の生産量が需要を満たせなくなること。
http://www.asahi-net.or.jp/~hc2m-frn/comspot/infocenter.htm
(1) 2008年7月に人類はピークオイルに到達していた。
(2) ‘We have already entered peak oil,’ IEA source reportedly claims
○潮目事象2: グリッドパリティを迎える事
グリッドパリティとは、太陽光発電による電力の料金が、従来の火力発電や原子力発電の混合による発電による電力の料金よりも安くなること。
http://www.genergy.jp/blog/6-photovoltaics/24-grid-parity.html
出典: http://www.pvsociety.com/article/208253-PV_Analyst_Warns_of_Marooned_Megawatts.php
2.食糧分野
●潮目事象1: 中国とアメリカの両国が食料の純輸入国になる事
(1)中国は2004年に食料の純輸入国に転じている。
●潮目事象2: 食糧生産のために必須である窒素、燐酸、カリの世界全体での輸出量が需要を満たせなくなる事
(1)リン鉱石と食糧危機
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