85. 公知技術の調査・分析能力
公知技術の調査・分析能力は、他社特許をつぶす能力の中の非常に大きな部分を占める。
公知技術は膨大な量である。機械検索できる公知技術としては、論文や特許公報がある。しかし、ハードカバーの
書籍や雑誌の多くは機械検索の対象となっていない。したがって、機械検索を用いないで、そのような情報の中か
ら公知技術を調査するためには、どのような技術であれば、どのような書籍や雑誌に掲載されているかを熟知して
いる事が重要になる。
また、通常の学術論文に記載の技術が、実際の商品に応用されることは少ない。したがって、論文に記載の技術の
中から他社特許のつぶしに利用可能なものを発見するには、多くの労力を必要とする。
このような場合に、実際の商品に応用された技術を収集した書籍を数多くしかも、多くの分野にわたって確保して
いるならば、公知技術の調査能力の向上に大きく寄与する。
機械検索によって、公知技術を発見するためには、適切な検索式を設定する事と、検索出力を読むときの想像力が
重要である。
つぶし資料に記載されるであろうキーワードを数多く想定する事、抄録には直接には記載されていないことであっ
ても、抄録の内容からそのような記載の存在を推定する事が、重要である。
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