367. 特許権侵害訴訟での勝訴判例の抽出ノウハウ
私の特許戦略の実践および考察を通じて獲得したノウハウの中の知的財産判例データベース検索ノウハウの一部を開示します。
皆さんが、自分の属する企業や日本国のための特許戦略を立案する際の基礎データを効率的に獲得するために使っていただければ幸いです。
知的財産判例データベースは、下記サイトにあります。
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/search7
このデータベースから特許侵害訴訟で原告が勝訴した判決だけを抽出するための検索式を、下記リンクに埋め込みます。
A0: 権利種別が特許権であり、訴訟類型が民事訴訟または民事仮処分の判例
A1: A0の中で、原告が一部勝訴または全面勝訴となった判例
判決全文の中に、「被告の負担とする」または「被告の各負担とする」という記述を含むものを抽出している
A2: A1の中で、高等裁判所の判決によるもの
2016年5月15日現在では、A0=1783件、A1=340件、A2=38件となっている。
原告勝訴率≒(A1+A2)/A0と定義するならば、その値は約21%となっている。
A1の中で、判決全文の中に「コンピュータプログラム」または「ソフトウェア」を含むものを分析してみた。
そうすると、メモリー以外のハードウェア装置を請求項の構成要素としては含まないソフトウェア発明の特許権の侵害訴訟での原告勝訴判決の日本初のものは、
平成11年(ワ)第5104号 特許権侵害差止等請求事件であった。
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