287.焼肉店のメニューと、パテントポートフォリオ

焼肉店で注文しようと思ってメニューを見たら、肉の種類も料理の名前も書いておらず、単に@肉300g入り青皿、A肉600g入り赤皿、 B肉100g入り黄皿しか記載されていなかったら、客はどう思うだろうか?

「青皿と赤皿とは何が違うのだろうか? 
そもそも何のどのあたりの肉なんだろうか?
こんなものでは、選べない。」と思うだろう。

もしも、メモリー関係の特許権300件、通信関係の特許権600件、表示関係の特許権100件というものを表や棒グラフなどでカラフルに パテントポートフォリオですと言って示したところで、「それで?」ということで終わってしまう。

何らかの状態を形成するための活動の可能性や必要性を説明する因果構造を相手に認識させることができない情報では意味が無いのである。

焼肉店のメニューであれば、このメニューを選べば自分はおいしい食事をしたという満足感を納得できる代金の範囲で得られるという因果構造を、 客に認識させることが必要である。
しかし、皿の色と肉の重さだけの情報では、そんなことが可能な因果構造は示せていないのである。
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