184.イノベーションキラー
日本のいたるところで発せられている次のような言葉が、イノベーションを阻害し、人々のやる気を奪ってい
ると思います。このような言葉を発する人をイノベーションキラー又はアイデアキラーと呼びたいと思います。
● どうせ無理
● 前例が無い
● 他社では、やっていない
● リスクが無いとは言えない
● 誰もやっていないのは、駄目だからではないのか
● 時期尚早
● マニュアルとは異なる
● 皆の同意が得られない
何事かを達成するイノベーターは、上記のような言葉を使わず、志を駆動力としつつ、創意工夫と結び付いた
合理性と努力で困難を乗り越えていきます。知財界人はイノベーターの味方でありたいものです。
決して、イノベーションキラーやその味方になってはいけないと思います。
イノベーションは志や理想をもとに価値創造のために想像力や予想を用いながら不確定性に挑み新しい構造や
プロセスを創造する行為です。したがって、確定した結果を確定した価値観で評価することを任務としている
世界(法律や経理の世界)が、イノベーションに関与する度合いが大きいほどにイノベーションは阻害され、
組織は活性を失います。
その意味でも、経理の価値観を知財に持ち込もうとする知的資産経営は、根本
思想が間違っていると考えます。
【参考サイト】
1. イノベーションの進化 ブレークスルーの確率を高めるプロセスとは
2. 発想を妨げる要因
3. 第41回 『アイデアキラーを葬れ』
4. 創造への挑戦
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