164.技術の流れの制御をするゲートであり、交通信号機であり、フェンスである知的財産権

技術の流れの制御をするゲートであり、交通信号機であり、フェンスである知的財産権を用いて、収益をあげ るためには、付加価値をもたらすように技術と技術を組み合わせるように技術の流れを制御したり、技術と 事業を組み合わせたり、事業と事業を組み合わせることが必要と考えます。

知的財産権そのものは付加価値創出の機能を持っていませんが、知的財産権が、技術の創造、流通、組み合わ せ、活用を促進するための秩序をもたらすことが、企業が社会に付加価値を提供するためのインフラとなりま す。(参考サイト2の第3節「インセンティブよりも知財取引信用度」参照)

そして、このインフラとしての知的財産権の働きの中で、企業は知的財産権を用いた収益を得ることが、「知財活動の事業貢献」 としては、理想的です。
(ただし、企業が収益をあげるためには知財活動が必須では無いし、収益をあげるための 一手段でしかないことは常に認識しておくべきです。)

独占排他権としての知的財産権の活用は、技術の流れの中に、よどんだ池を作り、企業によどんだ池の中で 一時的な安楽をもたらします。しかしそれは、社会への付加価値の提供には役立ちません。
企業は付加価値創出と付加価値の社会への提供を通じた収益の確保という道を選ぶべきであり、付加価値を 社会に提供しない独占排他権による一時的な収益の獲得は長続きしません。
また、技術の流れの制御をするゲートであり、交通信号機であり、フェンスである知的財産権は、今のところ あまりにも非効率な存在です。侵害鑑定、すなわち交通信号が赤なのか青なのかを判別するのに大変なコスト と時間がかかります。 また、知的財産権の取引きにおいても知財価値評価や契約にも大きな時間とコストがかかります。これらの コストと時間が技術の流れを阻害しています。抜本的な改革が必要です。その一つの方法が、 請求項記述言語(PCML)です。

【参考サイト】
1. SMIPS 特許戦略工学分科会の成果と、PCMLの歴史の掲載サイト
2. 知財進化論序説

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