10. 発明の名称の重要性
特許管理の大きな要素に、自社の有力な発明や特許権を社内に周知させるということがあります。
社内に周知させることで、その発明や特許権を侵害している可能性の高い他社製品の情報が
収集されやすくなります。また、自社技術に対する自信が知らず知らずの間に、社内に広がります。
このような効果があるので、自社の有力な特許や発明を社内に周知させることは大切なことだと
わかります。特許権に、発明者の名前を冠して呼ぶようにすると、発明者の名誉の増進効果と、発明
を尊重する風土が生まれます。特許権に、その技術の本質を示す簡明な名称を付けて呼ぶことで、
自社の強みの技術が何であるのかという認識が、営業部門にまで広まります。
発明の本質を簡明に示すような発明の名称を考えることは、大変に苦労のいることですが、この苦労を
絶えずすることで、発明の本質を表現する能力や、技術の未来を予想する能力が磨かれます。
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