382. 公開公報段階のデータストリーム特許の実例紹介

2016年12月15日現在での、公開公報段階のデータストリーム特許の実例を紹介する。 検索に利用したシステム: 特許情報プラットフォーム ( https://www7.j-platpat.inpit.go.jp/tkk/tokujitsu/tkkt/TKKT_GM201_Top.action )

対象データベース: 公開特許公報 、 検索項目: 請求の範囲 、 検索キーワード: データストリーム。

ヒット件数: 88件

ヒット件数の中の最新の10件のリストを下記のとおり、示す。

項番 文献番号 発明の名称 筆頭出願人
1 特開2016-174378 エントロピー符号化におけるコンテキスト初期化 ジーイー ビデオ コンプレッション エルエルシー
2 特開2016-006535 フォワードエイリアシング消去を用いた符号器 フラウンホッファー−ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク …
3 特開2015-180104 多視点信号コーデック フラウンホーファー−ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・…
4 特開2015-149737 細分割を使用した2次元情報信号の空間的なサンプリングの符号化 フラウンホーファー−ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・…
5 特開2014-195261 標本の領域の結合 フラウンホーファー−ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・…
6 特開2014-131286 有意マップ復号装置および方法、デコーダ、予測デコーダ、変換係数ブロック復号装置および方法、有意マップ符号化装置および方法、コンピュータプログラム、ならびにコンピュータ可読デジタル記憶媒体 フラウンホーファー−ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・…
7 特開2011-109701 符号化歪除去方法 パナソニック株式会社
8 特開2010-200346 符号化歪除去方法 パナソニック株式会社
9 特開2010-187381 従属データストリームの送信方法 フランス・テレコム
10 特開2010-183588 デジタルデータストリーム及びその形成方法並びにその形成装置 カナル プラス テクノロジーズ ソシエテ アノニム

次に、上記10件の公開公報について、それぞれのデータストリーム特許の請求項を示す。

● 特開2016-174378
【請求項17】
情報サンプルのアレイがシンタックス要素を介して符号化されたデータストリームであって、前記シンタックス要素はこのシンタックス要素のバイナリゼーションを使用して前記データストリームの中に 符号化されており、前記データストリームから前記情報サンプルのアレイを復号化するために、
前記データストリームの以前に復号化された部分に依存して、異なるコンテキストの中から1つのコンテキストを選択し、前記異なるコンテキストに関連し、かつ0と1の間の1つの最高確率シンボルと 1つの最低確率シンボルの確率とを示す、確率状態を更新することにより、バイナリー・エントロピー復号化を使用して、前記データストリームから前記バイナリゼーションのいくつかのビンを導出する こと、
前記シンタックス要素のバイナリゼーションを逆二値化することで、前記シンタックス要素の整数値を得ること、及び
前記シンタックス要素の整数値に基づいて、量子化パラメータを使用して前記情報サンプルのアレイを再構築すること、が必要であり、
前記バイナリゼーションのいくつかのビンを導出することは、126個の確率状態を区別し、 前記復号化のために、傾きaとオフセットdとを持つ前記量子化パラメータQPの線形方程式a・QP+dに従って、前記異なるコンテキストに関連した確率状態を初期化し、
前記a・QP+dは1又は0の所定のシンボルの確率を示しており、a・QP+dが63より大きいか否かの決定は0又は1が前記最高確率シンボルであるかどうかを直接的に示しており、
前記異なるコンテキストのそれぞれについて、各8ビット初期化値の第1の4ビット部分と第2の4ビット部分とから前記線形方程式の傾きaとオフセットdとを導出すること、
を含むデータストリーム。

● 特開2016-006535
【請求項19】
情報信号(18)の時間セグメントがそれぞれ符号化されるフレームのシーケンスを含んでいるデータストリーム(12)であって、
各フレームは、第1の構文部分(24)、第2の構文部分、および、前記各フレームと関連した時間セグメントが、時間領域エイリアシング消去変換符号化モードおよび時間領域符号化モードのうちの
第1の選択されたものを使用して符号化される情報を含み、前記第1の選択は、
各フレームがフォワードエイリアシング消去データ(34)を含む前記各フレームの前記第1の構文部分(24)に依存する、
または、前記各フレームの前記第2の構文部分には依存せず、前記第2の構文部分は、前記各フレームが、前記各フレームのフォワードエイリアシング消去データ(34)を含み、
前記フォワードエイリアシング消去データ(34)を使用したフォワードエイリアシング消去が、
前記各時間セグメントおよび前記前のフレーム(14a)と関連した前の時間セグメントとの間の前記境界で可能であるように、
前記前のフレームが、前記時間領域エイリアシング消去変換符号化モードおよび前記時間領域符号化モードのうちの異なるものを使用して、符号化されることを示すことを特徴とする、
データストリーム。

● 特開2015-180104


● 特開2015-149737
【請求項12】
空間的にサンプリングされた情報の信号を表す情報標本の配列がエンコーディングされたデータストリームであって、
前記情報標本の配列は、四分木の細分割を使用して、再帰的に四分木の区分化を行うことによって、異なるサイズのブロックへ空間的に細分割され、
前記情報標本の配列は、データストリームへの前記ブロックへの空間的な細分割を使用して前記データストリームにエンコーディングされ、
深度順のトラバースの順序で前記ブロックが処理される
データストリーム。

● 特開2014-195261
【請求項19】
2次元の情報の信号が符号化されたデータストリームであって、
再帰的な複数回の区分化による、前記2次元の情報の信号の空間的なサンプリングを表す情報標本の配列の、 異なるサイズの複数の単連結領域への空間的な細分割を定義する構文要素の第1の部分集合と、
和集合が前記複数の単連結領域である単連結領域の互いに素な集合への前記情報標本の配列の中間の細分割を取得するための、
前記複数の単連結領域のうちの空間的に隣接する単連結領域の組み合わせを定義する、前記第1の部分集合から分離されている構文要素の第2の部分集合と、を含み、
前記中間の細分割に基づいて前記情報標本の配列が前記データストリームへ符号化される
データストリーム。

● 特開2014-131286
【請求項14】
変換係数ブロック内の有意変換係数の位置を示す有意マップをそこに符号化したデータストリームであって、
エントロピー符号化によって第1のタイプのシンタックス要素が前記データストリームにシーケンシャルに符号化され、
前記第1のタイプのシンタックス要素は、前記変換係数ブロック内の関連する位置に対して、
少なくとも、それぞれの該位置において有意または非有意変換係数が配置されるかについてを示すものであり、
前記第1のタイプのシンタックス要素が、前記変換係数ブロックの位置を走査して前記データストリームに符号化され、
前記走査が、以前に符号化された第1のタイプのシンタックス要素によって示される前記有意変換係数の位置に応じた走査順で行われている
データストリーム。

● 特開2011-109701
【請求項2】
請求項1に記載の画像符号化方法の各ステップを実行するコンピュータープログラムを記録した記録媒体からコンピュータへ伝送するデータストリーム。

● 特開2010-200346
【請求項4】
請求項3に記載の前記画像復号化プログラムを記録媒体からコンピュータへ伝送するデータストリーム。

● 特開2010-187381
【請求項17】
少なくとも1つの端末に送信され及び/又は少なくとも1つの端末から受信され、また一方から他方へ別個に送信されるストリームユニットに編成されたデータストリームであって、
前記ストリームユニットの少なくとも幾つかが、必要先行ユニットと呼ばれる、
前記データストリーム中又は先に前記端末により受信されている別のデータストリーム中の少なくとも1つのストリームユニットを指し示す少なくとも1つのポインタを含むことにより、
前記ストリームユニットの処理は、前記必要先行ユニットが受信されていない場合は前記端末では実行されないことを特徴とする
データストリーム。

● 特開2010-183588
【請求項7】 インターレースされたデジタルデータとデジタルオーディオビジュアル情報が含まれているデジタルデータストリームであって、
当該デジタルデータは、DSM−CC U−Uファイルのペイロード内にデータオブジェクトと共にDSM−CCフォーマット形式にフォーマットされているものであり、
且つ当該データオブジェクトの少なくとも1つは、当該データオブジェクトの少なくとも1つに含まれているデータと当該デジタルオーディオビジュアル情報との間に一時の関係を形成する
ストリームオブジェクトである事を特徴とする
デジタルデータストリーム。

データストリーム特許の請求項にも様々な形態のものがある。

ここで、参考のために、Senseek(特許第5445722号)の特許請求の範囲に含まれるデータストリーム特許である請求項12を掲載する。
【請求項12】
 センシングデータを出力するセンサを管理する情報処理装置が読み取り可能なデータストリームであって、
 前記センシングデータを必要とするアプリケーションを特定する情報と、
 前記アプリケーションの要求を満たすものとして抽出されたセンサを特定する情報と、
 前記抽出されたセンサと前記アプリケーションとを特定した指令情報と、
を含むことを特徴とする
制御指令データストリーム。


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