14. インターネットが特許戦略にもたらすインパクト
インターネットは特許戦略に大きなインパクトをもたらしています。
1)情報収集の効率と広さを格段に高めました。すなわち、他社製品情報、企業情報、
特許情報、技術開発情報などがほとんど無料で、瞬時に得られるためです。
2)同じプロジェクトを実行する人との間での情報共有を簡単にします。すなわち、
電子メールにハイパーリンクを記載して送ることで、完全に同一の情報を瞬時に相手と
共有できます。ハイパーリンク先の情報の共有です。
3)情報の存在の根拠を明確に客観的に示せます。すなわち、重要な情報を記載している
WebページのURLの存在が、情報存在の現実的な証拠となるので、特許戦略の実行の
根拠が存在するということが客観的に誰にでも見えます。これは、あまり意識されていな
かったことですが、非常に重要なことです。しかも、あらゆるWebページを自動的に
アーカイブに入れてしまうというインターネットアーカイブというものもあるので、情報
存在の証拠が保全されます。特に、英文のWebページの場合。
http://www.archive.org
4)特許情報によって、特許出願という空間における技術の流れが把握できるとともに、
インターネットの検索エンジンによって、キーワード検索することで、現在時点での技術
の存在頻度や存在場所がわかります。
5)ハイパーテキストというフォーマットで記載されたWebページに特許戦略に必要な
殆どの情報があるわけですので、アイデアをしぼれば、特許戦略支援ツールの構築も
今までよりは非常に簡単になります。
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